ライアーゲーム秋山深一様にぞっこんLOVE!!(笑)
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abyss7話 序


私達は片方の翼しかない天使です。
そして互いに抱き合って初めて飛ぶことが出来るのです。

ルチアーノ・デ・クレッセンゾ





「おいっ!」

いきなり目の前で倒れた直を秋山は抱き起こした。
軽く揺さぶってみるが青白い瞼は閉じられたままぴくりとも動かない。
完全に意識を失っている直の身体を秋山はそっと抱き上げた。
「秋山様、そんなことをしては、」
「大丈夫だ。」
彼の肩の状態を気遣って静止をかけようとしたエリーを遮り、
秋山は直を部屋に設えられていたベッドへと運んだ。
「すまないが見てやってくれ」
「分かりました」
エリーは促されるままに直の傍らへとより、
眠っている彼女の様子を診た。
安心しきった様子で安らかに寝息を立てている彼女の表情は
酷く穏やかだった。
おそらく秋山が傍に来たことで
極度の緊張状態から解放されて気が緩んだのであろう。
彼女が秋山に大して本当に大きな信頼を寄せているかがよく分かった。
そして秋山自身も神崎直という存在を心の内で深く思っている。
本当ならば動くことさえままならない筈の身体と気持ちを奮いたたせて
直を守るためだけに彼はライアーゲームへと身を投じた。
秋山への私怨の為に仕組まれたこのゲームに
自ら飛び込んだのはすべて彼女の為だった。
エリーは秋山の方を振り返りながら言った。
「秋山様、神崎様は眠っているだけです。
あなたが来て気持ちが楽になられたんでしょう」
「そうか…」
エリーの返答にどこかほっとしたような様子の秋山は
ベッドの上の直を見つめた。
口元に笑みを浮かべて眠る彼女の顔はさながら
天使のように映って見えた。
もう十分に巻き込んでしまっている直をこれ以上苦しめたくは無い。
彼女の平穏を守ってやりたい。
そんなやるせない思いに取り巻かれている秋山に
エリーが静かに声をかけた。
「神崎様の気持ちをこれ以上踏みにじってはいけません、秋山様」
「…そんなこと分かってる」
「いいえ、分かっていません。彼女はいつでもあなたを赦します。
3回戦が終わって姿を消したあなたを彼女は赦しました。
そしてこんなことに巻き込まれた原因があなただと知っても
きっと彼女はあなたを赦すでしょう。
何故なら心で強く望むあなたがいてこそ
神崎様の心は充たされるからです。
それほどまでの思いを踏みにじることを二度となさらないでください。
そして今度は覚悟して受け止めることです、
神崎様の真っ直ぐな想いを…。」
「彼女の想い。。。」
反芻するように呟く秋山にエリーは頷いてみせた。
足りないのは秋山が直を受け入れる「勇気」だけだと思っていた。
神崎直の持つ純粋さを守れるのは秋山以外にはいなかった。
そして秋山の背負った心の傷を塞いでやれるのも
直以外にはいなかった。
呼び合う二つの魂を裂くことなど誰にもできない。
秋山が自分の心に素直になることさえ出来れば、
二人の未来は繋がっていく。
そう思ったエリーは敢えて秋山へ自らの心中を吐露していた。
「俺は、自分が関わらないことが彼女の為だと思っていた。」
憂いを帯びた秋山の眼差しがゆっくりと直へと注がれる。
望んでいけない存在として秋山は
何度も、何度も直への恋情を封印しようとした。
前科者で、敵を多数抱える自分が傍にいることは
彼女の為にならないと考えていた。
それでも止められない思いは逆に彼へ苦痛を与えていた。
胸を抉られる様な痛みを伴う心と向き合うことから逃げ出したかった。
報われない想いを引き摺るくらいなら、
自分から終わらせてしまった方いいとさえ考えた。
そして自らのエゴをふりかざした秋山は直を遠ざけ、
大切な感情に蓋をしてしまった。
まるで自分自身に罰でも与えるかのように。。。

「荒唐無稽すぎてあんたにはおかしいだろ?
俺は自分のことをまるで分かってないんだからな」
「今度は逃げなければいいだけの話です。
ご自分の感情に素直になられてみてはどうですか?」
「簡単にいってくれる」
こともなげに言うエリーに秋山は悪態をついた。
それが出来なかったからこそ、
このような事態を招いてしまったというのに
目の前の女はあくまでも冷静な姿勢を崩さないままに
秋山のことを見据えながら言った。
「すべてはあなたしだいです、秋山様」
「心得ておく」
秋山がそう言った瞬間、
機械音が響いて部屋にあった大型のモニターに電源がはいった。
そこに映し出されたのは
4回戦を仕切るディーラー「ネメシス」の姿だった。

『お取り込み中失礼します、秋山様。
そろそろ4回戦1ROUNDを開始したいのですが』
「1ROUND?」
先程の憂いなどすべて飛ばして、
秋山は鋭い目線をネメシスへと投げかけた。
絶対に負けられない戦いがようやく始まる。
その現実が秋山の心を一気に引き締めていた。

『あなたのお相手は3人のご兄弟。
その一人と一人と合計3ROUNDで
マネーの奪い合いをして頂きます。
どんな手段を用いてもかまいません。
最終的にあなたが10億を奪い取り神崎直様を救い出せるか?
というのがこのゲームの趣旨です』
ディーラーらしく中立を装ってはいるが
ネメシスも三島とかいうゲーム主催者の手のものなのだろう。
自分に私怨を抱く「三島」とは一体誰なのだろうか?
秋山には心当たりがまるでなかった。
しかし今はそんなことより目先のゲームのことだ。
直を人身御供に取られている以上、必ず勝たなければいけない。
酷い怪我も、得体のしれない三島という人物についても、
秋山にとっては絶対的不利なこの状況を打破して
必ず直を助けてみせる。
それが今の自分が彼女にしてやれる唯一のことだった。

「御託はいい。さっさとゲームをはじめろ。」
牽制するように言い放った後、秋山はもう一度直の顔を見つめた。
気持ちを奮い立たせるために、強い眼差しを彼女へと注いでいた。
「行って来る」
秋山はそういうと、踵を返し部屋から出て行った。
直を助けるためのライアーゲーム4回戦が今、口火を切ろうとしていた。



続きはサイトへ出来上がり次第UPします
毎回こんなんでごめんなさい(汗
これでもまだ半分もいってないんす。



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